旬の果物を美味しく ― 須坂・高山でぶどう狩り
ここ千曲市から少し離れた須坂市は古くから ぶどう の栽培がさかんな土地だ。
親戚の家があって互いによく行き来するのだが、この季節に出かける目当ては何と言ってもこれ。
人気のシャインマスカット、ナガノパープルにクイーンルージュと揃う中、昔ながらの 巨峰 も長野県は全国トップの生産量だ。(ここに写っていないのはどれだろう?)
この頃の品種の皮ごと食べられる手軽さもよいが、定番の巨峰が一番人気なのもなるほどうなづける。
千曲市もぶどう栽培に力を入れ出したとはいえ、須坂・高山は標高が高く、一日の気温差も大きいことから、この種の果物の栽培に適しているのだろう。時期になると豊富に品が出回るので買い物もしやすい。今年は色づきがやや悪かったそうで、そんな中でもよい品を求める人で販売所は賑わっている。
どれにしても、前日に冷凍庫に入れておくと翌日の 稲刈りのおやつ にちょうどよい。
秋の渓谷を行く
旬の味だけでなく、山々の豊かな自然を楽しめるのもこの地域のいいところだ。とりわけ見どころに上がることが多い 米子大瀑布 は、数年前の台風による被害を受けて長らく道が閉鎖されていて、今年5月にようやく再開されたという。かなり以前に行ったときは、狭い山道が続く山奥の素晴らしい景色に夏の暑さを忘れたことを覚えている。
そのほかにも、方向を変えて高山の集落から渓谷を上がって行くと、こちらにも見事な景色が待っている。松川渓谷の 雷滝 は落差 30 メートルほどと、スケールは小ぶりながら滝の下をくぐって裏から流れ落ちるさまを見られる「裏見の滝」として知られている。
これまたもしもの話で遠方から棚田に来るとしたら、稲刈りに合わせて一度このあたりの静かな温泉宿に行ってみたい。ゆっくり疲れをとって、翌日は散策などしながら、とれたての果実を味わい土産にする。申し分のない計画だが、また紅葉の時期に来たくなるのが悩みどころだ。その頃にはりんごが待っているのだ。
この裏見の滝は、暑い夏に涼を求めに行くのも、色づく紅葉を見ながら行くのも、真冬以外は流れ落ちる水を間近で楽しめる。
一枚だけ見つかった写真は遅い秋のもので少し残念。紅葉の盛りには木々の彩りが映える絵になることだろう。
コメント
コメントを投稿
コメント歓迎します。(アドレスは表示されません)