田んぼでひと休みのお茶うけは?
草取りが続いたので一息入れよう。
この時期に何よりの清涼剤である。梅干しはよく作るが、いつだったか母が作り方を聞きつけてきて、それ以来これもわが家の夏仕事の一つになった。農家のお宅でいただくこともあり、田んぼや畑仕事のお茶うけによく出される一品だ。
作り方は探せばすぐ見つかり、しっかり作ると結構手がかかるが、これは簡単で手間いらずな作り方。
梅の甘露煮 (材料)青梅 500g / 砂糖 200〜300g / 塩 適量
1.洗って水気をとった青梅のヘタをとり、太めの針や竹串などで十数ヶ所穴を空ける。
(細いほど穴が見えなくなるので、竹串などは細くしておく)
2.梅がひたる量(600〜700ml)の水に海水の濃さ(約3%)の塩を入れて溶かす。
梅を入れて1〜2晩おく。アクが出たらとり、梅がぽったりしてきたら水を捨てる。
3.600mlの水に砂糖を入れ、火にかけて溶かしたら梅を入れる。
煮立たせずに、実がくずれないように10分ほど煮る。アクをよくとる。
4.冷ましていただく。冷蔵庫に保存で1〜2ヶ月はもつ。
気をつけるところは、煮くずれしないようにすること。味がなじむまで少しおいておいて食べるとちょうどよいかと思う。
「ぽったり」と書いて思い出したが、この地域には昔から親しまれている梅のぽたぽた漬けというのもある。これは梅干し作りとやや手順を変えて、甘くぽったり漬け込んだもの。さらにそれよりもとろける味を甘露煮は楽しめる。よく冷やしておき、田んぼ仕事の後に口に入れると 疲れがすーっととれる ようだ。
もう一つ、千曲市で忘れてはいけない あんず も食べておこう。
姨捨の棚田だけでなく、一目十万本と言われる森の「あんずの里」も時期にはにぎわう観光地だ。もっとも、たびたび引き合いに出す本家の主に言わせると、花なんか見てどうする、ありゃ実をつけてナンボ らしい。
ミもフタもない話だが、生産量日本一の森のあんずも限りがあるし、花の時期に霜が降りることもあり、やはり花より実なのである。実際、今年は霜にあい収穫は不調だったという。そんな貴重品を手に入れ、この時期に作るのがこれ。シロップ漬で保存しておくと秋頃までおいしく食べられる。これだけで食べてよし、酸味がひきたつあんみつなどとも相性がよい。
最近は生食用のあんずに力を入れているようだが、この昔ながらの「昭和」(品種名)を漬けた味も懐かしいものだ。他にもジャム、あんず酒用の品種など、いろいろな楽み方がある。7月初旬には収穫期が終わるが、遠方の方でも草刈りの時期に合わせて森のあんずはいかがだろう。
遅い春にはあんず畑が満開の花で彩られ、
人でにぎわう。6月下旬から7月にかけて
あんず狩りが楽しめる。「あんずの里」で検索を
コメント
コメントを投稿
コメント歓迎します。(アドレスは表示されません)