投稿

6月, 2024の投稿を表示しています

お一人さまの田植え

イメージ
今年もまた田植えを迎えた。毎年同じような出来事でも、年ごとに違うことはよくあることだ。今年は、これまで頼りにしていたお手伝いの都合が悪く、一人で田植えをすることとなった。さらに本人も当日土曜日の都合が悪く、翌日にしようと予定していたところ、日曜は一日雨。そこで土曜の夕方と、あとは月曜に分けて何とか終えることにしたわけだ。 独り田植えをする 朝のうちは大勢で賑わう棚田も、昼を過ぎると残るのは片付けをする人だけ。それも姿を消すと、いつもどおりの静かな棚田に戻る。さしずめ 居残り 田植えといったところか。さて、一人で全部できるかな? これまでにも、ほぼ一人で植えたこともあったから、出来ないことはなかろうが、冬の間にすっかりだらけていたからつらいなぁ。 ところで昨年、 少人数で手早く進める 方法を取り上げてみたが、実はあれ、田植え機を操作するときと同じ動作なのだ。今回どうも足を抜くときに苗がずれやすいようで、粘り気のある土ではあるのだが、地面がかなり柔らかくなっているように思えた。そこで、同じ要領で 下がりながら植える ことにした。苗を植えるラインを踏まないように下がっていくわけだ。 単調な作業は動作に無駄があると効率が落ちるもの。これまでは取り分けてもらった苗をすぐ植えることができたのだが、それも自分でしなければならない。少し植えては苗を取り、また戻って再開と、余計に手数がかかる。 うちの田は、一部が道路側からよく見えるので、そこを見た目よくしようと、いらぬ見栄を張ってしまう。でも、 曲がっているところは直したい よねと、余計な手間をかける。全然進まないのに早くも日が落ちてきた。ハァ、疲れた、今日はここまで。 翌々日の田んぼ。いくらか濁りがとれて、透明な水面に空が映り込んでいる。気持ちよい風に吹かれながら、仕事を始める。昔はこれを一週間も毎日続けていたのだから恐れ入る。家族・親戚総出の大仕事。やはり田植えは賑やかな方がいい。 今年の夏はどんなだろう、うまく稲が育つかな、などと考えながら手を動かす。今年の苗は出来が今ひとつのようだ。安定しない5月の天候が影響したのだろう。でも、ポットの中に種が全然入っていないものや、ギュウギュウに詰まっているのもあったから、機械の調子も悪かったのかもしれない。 かの 下の田 では、これを毎年100枚くらい用意し...